「おいおいおい。え?マジで?今ここで、“ドッキリ大成功~\(^o^)/”とか言い出したら末代まで呪うぞ」





慌てふためく銀色は、部屋にいるヤンキーズ全員の顔を見て、それが真実だと察したようだ。さっきから「マジで?ガチで?」しか言ってない。




すると銀色はものすごいスピードで走って来て、あたしの目の前で急停止して、屈んであたしと目線を合わせた。






「…殴ったの?」



「うん。まあ…正確には竹刀で打ち込んで、飛び蹴りしちゃったのですよ」



「…すごい度胸だね。あっぱれ」



「えへ、どうも」





褒められてる…よね?とりあえず。




あたしがぽりぽりと頬を掻いていると、金髪王子が近づいて来てにこっと微笑んだ。





「ほんとすごかったよー、この子の飛び蹴り。遠くから見物してたんだけどさ、アクション映画みたいだったよ」




「え?!見てたんなら助けてくださいよ!!俺1人で大変だったんですから!」




「えー。だって面倒だったんだもん」





怒る原田少年を物ともせず、「あはは」と呑気に笑う金髪王子はやはりすごい神経の持ち主である。



金髪王子相手に怒っていてもどうにもならないと思ったのか、原田少年はため息をついて、あたしを見た。




「まあ、本当にすごかったですよ。透のヤツ、絶対どっか怪我してるでしょ」




「そ、そんなに?!」