あの出会いから4年が経ち、私は晴れて高校生になった。



中学に上がる前におばあちゃんは亡くなってしまって、あの町に住むという話も無くなった。


そして、3年間あのラベンダー畑に行くことは無かった。



あそこに行けば、またレンくんに会えるような気がして、高校は思い切ってあの町の高校に行くことになった。




自分の家からは少し距離があり、登校が難しいので、おばあちゃんの家だった場所に住んでいいよ、

そう言われた私は遠慮せずにそこで1人で住むことになった。



こうして、新たな場所、新たな環境、新たな気持ちで、無事高校生になれた私は胸に希望を抱いていた。