『…お墓参りまで、
気使わなくて良かったのに』


…あの日、隣でそう言った雫に


『気なんて使ってねーよ?
…俺が来たかっただけだから。』


なんて言ったら、
雫は少し戸惑ったような顔をしていた。


滅多に見れない、そんな雫の表情を見て


思わず隣で、ふっと笑ってしまったこと…


きっと雫は、気付いていない。