『あたし、煌弥くんには
幸せになってほしいから。

…ッ香澄さんと、幸せになってほしいから』


……雫が言っていた願いを、
ちゃんと叶えるから……__


「よし…!」


気合を入れて、俺は屋上を後にした。



……その日、面会時間ギリギリまで
母さんとの話は、
尽きることがなかった……__。


幸せな未来へ…


俺は母さんと、歩んでいくよ。


……雫の分まで。



【SS短編小説 煌弥のその後】
『未来永劫。』完