「あなたのお友達、 たまにお母様のお見舞いに来てたのよ。 毎回綺麗なお花を持って…!」 「ッ……え、それって……」 「同い年くらいかしら? 大人しそうな…綺麗な女の子だったわよ。 最後に来たのは……1年前くらいかしら?」 「ッ……1年前…」 ………今日の俺は、 特に涙腺が緩いらしい。 だって、なんかまた…視界が滲んできたから。 看護師さんが言う女の子…… きっと、雫のことだ……__。