数十分後…


「煌弥さん…!」


看護師さんの声が聞こえて
俺は咄嗟に振り向いた。


「診察終わったわよ…!
お母様、あなたとゆっくり話したいって!」


「ッ…本当にありがとうございました。」


「いえいえ!お母様が目を覚ましたのは
きっと煌弥さんが毎日お見舞いに
来ていたからよ?

息子の夢を見てたって、
さっき言っていたから…!」


「ッ……本当に母が目を覚まして良かった。
…母と、たくさん話してきます」


「えぇ、きっと喜ぶわよ。
……あ、そういえば
前々から気になってたんだけど…
ここしばらく、あなたのお友達来ないわね」


そう言った看護師さんの言葉に
俺は首を傾げる。