母さんと少し話したあと
診察のため、俺は病室を後にした。


そして、気晴らしに外の空気を吸いに
病院の屋上へ向かった。


フェンスに手をかけながら
綺麗な空を見上げる。


「……天国で、あいつが奇跡を
起こしてくれたのかな。」


気付けば、そんなことを呟いていた。