……でも、さっきはさ……


……あいつのお墓の前では
悲し涙だったけど…


今は……違うんだ。


「…煌弥…!」


__久しぶりに聞いた……優しい声。


「ッ……母さん…」


この涙は……紛れもなく嬉し涙で……


『例え目を覚まさなくても
心臓が動いているだけで…
手が温かいだけで…希望はある。』


……こんな時でも、いつの日か言われた
雫の言葉を思い出す。


……本当に、雫の言う通りだ……――。