腕をグイッと引かれ、瀬上の後ろにくる。 「お前は...中学の...。」 すこし苦しげな声をだす施設長。 でも、それにひるまず険しい顔で言う瀬上。 「はい。なぜこんなことになっているんですか?事情に応じては、警察に連絡しますので。」 そう言って、ジャージのスボンからスマホを出す。 ......そういえば、ジャージのままだ。瀬上先生。 よくみると、額から汗が出てる。 肩が上下して、息があがってる。 施設長は舌打ちをすると、 近くのイスにどかっと座った。