私の心の中読まれたかのように、ルミちゃ
んが言ったので、ちょっと焦った。
 「それで、二股の復讐なの?」
 「最初は、そんなこと思ってなくて、二股
の女に関すること知りたくて、机の中見てた
ら、CDがそのまま入ってて、だんだん腹が
立ってきて・・・」
「やっぱり、カギかけて保管してなかった
んだ」
 そこは納得した私。想定内のことだった。
 ルミちゃんはさらに
 「いつのまにか、CD持ち出して、勢いで
あの店の常連の長井さんに話してしまった
んです。でもあいつ最低。あのお店にあんな
部屋があること私も知らなかったんです」
 ルミちゃんは、またうつむいた。
 「もうあんなバイトするなよ」
 やっと公平が口を開いてくれた。
 ヘッドライトに浮かぶ公平の顔は、少し怖
くて・・・