無表情で、怖いボーイの顔が、途端に笑顔
に変わったと思ったら、
 「じゃあ、こちらへ」
 「えっ?あの・・・きゃっ」
 更にあたふたしている私を無視して、がた
いがいいボーイは、とっとと私達の背中を押
して、部屋の中に押しこんでいった。
 「こっ公平・・・」
 うそー!こっ公平に買われてしまった・・
 押しこめられた部屋の中には、当然のごと
くベッドしかなくて、しかたなく公平と私は
ベッドの端と端に腰を下ろしていた。
 こんな展開信じられなくて、また迷惑かけ
てる。どうしよう・・・
 「公平、ホントにごめんね」
 自分でも驚くほど素直な言葉
 「いいよ」
 やさしく笑った。
 少し和んだ心に現実が押し寄せる。
 いかにものベッドの上は、リアルすぎて、