公平が呟いた。
どうやら、ルミちゃんが出迎えたのは、××
電気の長井さんのようだ。
 私と公平は、椅子の背もたれのことろから
顔を覗かせて、ルミちゃん達をみてるけど、
席が遠過ぎて、よくわからない。
 「何話してるのかな?」
 「美和、行くぞ」
 「どうするの?」
 ルミちゃん達の席の後ろのテーブルが丁
度空いていた。
 私達はルミちゃん達よりよっぽど怪しい行
動をとりながら席を移動した。
 尚も座高を低くして、二人の会話に聞き耳
を立ててみると・・・
 長井さんにお酒を勧めているルミちゃんは
テンションも高くて、声も大きい。
 ところどころ、ピアノの音や別のテーブル
の声に邪魔されて、聞き取りにくい部分もあ
るけど、あきらかに、新商品についての会話