「ホントに違いますから」
 「あーら怖がらなくていいのよ。面接だけ
でも受けてみなさいよぉ」
 「いえーいいですー。いいですったらー」
 満面の笑顔と、ものごしやわらかなおかま
言葉とは、裏腹に、強引にお店の中につれ
こまれたのだった。
 そうこうしてる間に、面接に受かって、源
氏名までついちゃった。
 赤を中心にコーディネートされた店内は、
広くてゴージャスなつくりをしていた。
 あちこちのテーブルで、華やかな女の子達
が、にぎやかに接客をしている。
 ルミちゃんもこの中にいるはずだ。
 こうなったらしかたない。
 サイドに大きくスリットが入った、ピンク
のチャイナドレスに身を包み。
まだまだぜんぜんイケテルじゃない。
 なんて、思いながら勢いで、男性の横に座
った。