私と一緒だった訳だから。
 第一佐野主任のパスワードなんて知らな
いだろうし・・・
 私は、キーボードを打つ指に力が入りつ
つ、ルミちゃんを見つめながら、あれこれ考
えていた。
 でも・・・そういえば、ルミちゃん昨日か
ら少し様子が違っていたような・・・
 「うーんわかんない」
 そんなこと考えているうちに、いつの間に
か終業のベルが鳴った。
 ルミちゃんは、さっさと帰り支度を始めて
いる。
 わたしは、そんなルミちゃんの後を追った

 おとといの記憶。
 私がトイレで席を立った時、その時だけ、
ルミちゃんは、社内でひとりになる時間があ
った。
 私が席に戻った時、心なしかルミちゃんは