勝手に思ってた。
 高校が、西と東に別れて、ばらばらになる
前に告白する予定だった。ところが、そんな
時、C組の瞳と付き合っているという噂を耳
にした。
 更に、瞳というのが、色気で何人もの男と
付き合っているという噂も流れた。
 おまけに、公平は鈍感で、私が先輩を好き
だって勘違いして、応援するなんて言うから
逆ギレした私は、クラスのみんなの前で告白
するハメになってしまった。
 丁度梅雨の始りの、白の世界に包まれ
た、こんな日だった。
 それから、なりゆきで、公平と遊園地で、
最初で最後のデートすることになってしまっ
た。
 瞳には、公平も色気に惑わされたと思って
趣味を疑ったけど・・・
 その遊園地で、公平の瞳への真剣な気持
ちを聞かされた。
 その日も雨が降っていた。