わった。
 「公平が好き・・・側にいたい」
 泣きながら、やっと答えられた。
 私が、1番伝えたかったこと。
 これで、悔いは、ないよ
 「ばぁーか」
 「ばかぁ?」
 一瞬、顔を上げて公平を見た。
 それから、ゆっくりと、力強く公平が、私
を自分のところに引き寄せて、抱きしめてく
れた。
 傘が転がって、再び私に雨が降り注いでき
た。
 「ごめん、美和。瞳のことごめん。オレが
もともと悪いんだよな。例えあの日三島課長
に抱かれたとしても、美和がオレ選んでくれ
るなら、別れるつもりなんかないよ。ただ、
ちょっと、美和見てたら、意地悪したくなって」
 「意地悪?」