ったのなんて、ぜんぜん気づかなかったくせ
に。だからクラスみんなの前で、公衆の面前
で、告るはめになっちゃったんでしょ」
 どさくさに紛れて言ってる。
 私、あの時のこと、どんだけ根にもってん
の?
 知らず知らずに、どんどんヒートアップし
てきて、だけど内容は、どうでもいいような
ことの堂々巡りで・・・
 「おまえわかってないよ」
 「わかってない?何よ。だから私は、鈍感
じゃないってば」
 「おまえのことが、好きなんだよ」
 私が言い終わらないうちに、公平の声が、
重なった。
 「へっ??????」
 一瞬、頭の中が真っ白になって・・・
 何が起こったのかわからなくなって、公平
の顔、まじまじと見つめているのに、公平が
私から、視線そらして、おまけに掴んでいた