かなかった。
 いきなり、ドアは開いて、誰かが入ってき
た。
 それは、なんと公平と森田さんだった。
 なぜか私は、慌てて浄化槽の陰に隠れて
しまったけど、なんだか2人の空気が、普通
じゃなくて、真剣で、すごく接近してて、な
のに、何言ってるか、ぜんぜん聞こえない。
 でも、ただごとじゃなくて、あっ抱き合っ
てない???
 まだ、仕事中だってば・・・
 なんなのよ!この2人
 私と三島課長のこと責められないじゃない
 その後、森田さんが、屋上から駆け出して
いって、それを、公平が追いかけていった
 ホントに何なのよ!
 どうして、私が隠れなきゃいけないのよ
 すると、私の中で、突然今まで迷ってた三
島課長との決心がついてしまった。
 終業のチャイムが鳴り響いた。