いる自分がいました。どうして好きになった
のかわからないけど、側にいたら、いやなこ
と忘れちゃうくらい、存在は大きくて、あい
つは天然だったり、エロかったり、おやじが
入ってたりするのに、それも含めて好きにな
ってました」
 なんだか頭にあの頃のことが浮かぶ。
 キラキラ輝いていた日々が、カタカタ音を
たてて、心からあふれてくる。
 「すごく好きで、だけど、あいつには、付
合ってた人がいて、それでもどうしようもな
くて、告白したんだけど、あっさり振られま
した」
 せつなかった恋。
 雨の雫とともに落ちていった。
 もう拾うことは出来ない。
 「公平は、前田さんは、私のこと、ただの
友達にしか思ってなくて、あっそれは、勿論
今も、やっぱり変わらなくて、昨日も友達っ
て強調されたくらいで・・・それに・・・私