ピンクのネイルをほどこして、ゴールドの高
そうなリングが、嫌味なく納まっていた。
全体的に、気品があって凡人の私には、太
刀打ちできない。
 きっと公平とだったら、お似合いのカップ
ルになれる。
 あいつは、中身はおやじキャラでも外見は
かっこいいし・・・
 私達は、自販機の置いてある、休憩室の
窓際のソファに腰を下ろした。
 ここは、オフィスと同じ階にあり、窓に面
して、椅子とテーブルが並べられていた。
 更に、し切りの向こうは、喫煙ルームにな
っている。
 窓からは、雨のせいで、ビルの背景は白
の世界に覆われていた。
 森田さんの白い肌が、そんな景色に解け
てしまいそうに見えるのに、気の強さを物語
っている目が、真っ直ぐ私を見ている。
 「相田さんは、前田くんのこと、どう思っ