公平に視線を向けた。
 「昨日、いっぱいお金つかわせちゃったね

 公平もゆっくり、私に視線を合わせる。
 「もういいよ。それより美和・・・悪かっ
たな。乱暴なことして」
 「昨日のことは、私の方が無謀だった。自
分の行動が甘かったって、公平のおかげで
わかったよ。友達として感謝してる。友達と
して・・・でも、あの部屋で一緒にいたのが
公平でよかった。あのエロおやじだったら大
変だった」
 「感謝されても、昨日オレといたっておま
え、やばかったじゃん」
 「そんなことないよ。公平は、私が泣かな
くても、あの先には、進まなかったでしょう」
「どうして言いきれるんだよ。男なんてわか
らないぞ。おまえ、昔っからオレのことエロ
いって言ってただろ」