ルミちゃんが、私の顔を覗きこんで言った
 「ルミちゃん、もしかして公平のこと本気
なの?」
 「そうですよ」
 ルミちゃんは、何の躊躇もなく答えた。
 「そっそう・・・でも、私と公平は、ルミ
ちゃんが心配する関係じゃないから。ただの
友達だから」
 「ふーん」
 ふーんって・・・何か疑うことなんてある
のかな・・・
 とりあえず、香奈達と外に食べに行く約束
は、キャンセルして、早起きして作ったお弁
当、処分しなきゃ。
 こうなったら自分で食べてやる!
 お昼休み、雨上がりの屋上に行ってみた。
 誰もいない。
ところどころある、水たまりを越えて、ベン
チに腰を下ろした。
 公平のために作ったお弁当なんて最初で最