出てきたルミちゃんに気づかれた。
 「あっもしかして、相田さんも前田さんに
お弁当ですか?」
 「ちっ違うわよ。これは、自分のだよ」
 微妙に慌ててる。
 「ふーん」
 疑ってるみたい・・・
 「森田さんも作ってきてましたよ」
 「うそっ!森田さんも」
 思わず声がでかくなる
 ルミちゃんが、慌てて、私の口を押さえた
 私も周りをキョロキョロ見まわして、誰も
いないこと確認する。
 「あの2人つきあってるの?」
 「違うと思いますよ。だって森田さんのお
弁当受取る時、前田さんすごくびっくりして
たから」
 あの森田さんが、お弁当・・・
 「私、森田さんはいやだけど、相田さんだ
ったら、前田さんのこと諦めますからね」