に言葉を落とした。
 「大丈夫だよ」
 公平は、おもむろにスーツの内ポケットか
らCDを取り出した。
 「えーっ公平、どういうこと?」
 「おまえが、エロおやじと揉めてる時に、
ルミちゃんがもってるCDと摩り替えたんだ
本物は、こっちだよ」
 「そうなの。2人ともわかってるんだった
ら早く言ってよ」
 全身から抜けた力が、一気に回復した。
 なんだか、酔っ払いが行き来している中、
3人で抱き合って喜んでいると、はしゃいで
る私達をみて、酔っ払いも更に陽気に歩いて
いった。
 「前田さんかっこよかった。私前田さんの
こと好きになりそう」
 ようやく元気になったルミちゃんにまた爆
弾発言が飛出した。
 ネオンの下ですっかり赤くなってしまった