「………」


彼の言葉を無視して帰ろうとしたら、腕を掴まれた。


「離して、」


「今日は無理、話がある」


「あたしはない、」


頑張って手を振りほどこうとしても、男の子の力には敵わない。

中学の時なんかそんなに強くなったのに。


「来い、」


「えっ?」


そう言われて引っ張ってこられたのは今は使われていない、空き教室だった。