「杏心はやだ、」


キ~ンコ~ン♪


それをかき消すようにチャイムが鳴った。

長い長い、LHRの始まりの合図だ。


『んじゃ、班決めの時間なので適当に決めてくださーい』


担任ってこんな適当でいいのかな。

まあ厳しいのも嫌いだけど


「どうするよ、李心!」


「黙って立っとけば余りになるっしょ」


「もー!適当すぎ!いい、あたしが決める!文句なしだから!」


と、沙絢は1人で他の人を誘いに行った。