「じゃあ、お前はいつまでも
そこでウジウジしてんのか?!
愛優ちゃんを守ってやれるのはお前しかいないんだろ?
愛優ちゃんの...一番そばにいることが許されてるのは
お前だけなんだろ!?
だったら少しでもそばにいてやれよ...っ」
...來輝。
愛優の一番そばにいてやれるのは俺だけ...
「そうだな...愛優はどこにも行かねぇよな。
俺を置いていくわけねぇよな。
俺を一人にはしねぇよな。
來輝...ありがとな...
じゃあ俺、行くわ」
俺はそういうと、分娩室へと向かった。
「そうだよ、愛優ちゃんのそばにいれるのは
お前だけなんだよ...っ。」
來輝がそう呟いていたのは
誰も知らない────────。