その封筒には離婚届が入っていた。

その離婚届には愛優の字で全て埋められていた。


後は俺が書く欄しか残ってなかった。


この時泣いたのか、涙のシミができていた。


バカだろ...アイツ。


泣くなら、こんな事すんなよ...っ


何勝手に死ぬ気になってんの...?


そんなの俺が許さねぇし。


しかもなに?


素敵な人見つけろだと...?



「俺には...お前しか...いねぇつーの...っ。」



俺の呟きは誰もいないロビーに響いた。


こんなこと書いといて

泣くなとかムリだっつーの...。


「俺だって忘れるかよ...忘れてたまるかよっ」



俺だって愛優と出会えてよかった。


だから...この先も俺の隣で微笑んでくれよ


俺を一人にしないでくれよ──────。