でも、それがなんか関係あるわけ?
「そんときもさ...
今の翔琉みたいに愛優ちゃん泣いててさ。
何言っても無駄みたいな感じだったんだよね。
でもさ、
愛優ちゃんは信じてたんだよお前のことをさ。
医者に安楽死を急かされても、
『翔琉はあげない。死なせない。
翔琉は私を置いていったりしないもん...っ』
そういって聞かなかったんだよ...」
「んだよ...それ...っ。」
そんな事言われたら、
我慢してた涙が止まんねぇだろ...。
俺、こんなに愛優に愛されてたんだな。
「だから...お前も信じろよ」
「...当たり前だ」
俺は“ちょっと頭冷やしてくる”
そういうと、ロビーのソファーに座った。
そして、愛優の親父さんから受け取った手紙を読み始めた。