7月中旬




私たちは両親に今年の9月に引っ越すことを聞いた。正直嫌だった。
友達と別れたくないとかではなく、ただここを離れたくなかったからだ。





三女「エネ、どう思う?」
エネ「何が?」
三女「今回の引っ越しの件」
エネ「あぁ~うちはやだなぁここを離れなきゃいけないなんてさ」
三女「うちもやだ、だって転入とかしたくないよね!うち絶対人見知り激しいから無理だよ」
自分でいってるやつが本当に人見知りなわけねぇだろと思いながら話を聞いているのだが、妹の愚痴は結構長い。
だが長女は残るらしい話をきいた。なんでも両親の知り合いの家に預けるとか。
三女「でもしばらくはママ達物件探しにいくらしいよ」
エネ「じゃあ、妹達の世話が大変だね」
三女「土日に行くらしいから幼稚園とかは平気だよ」
エネ「あっそ......もう寝る時間だから寝よ」
三女「うん、おやすみ~」
エネ「おやすみ」
そして布団に入って天井を見ながら
エネ「............なら行ってみようかな?」
ひとり呟き、眠りに入った