10時37分
二階で私は机と迎えあわせになりながら勉強をしている。すると───
母親「エネ~!!!!」
と母親が大きな声で呼んでいる。私からすればそれは地獄の始まりだった。
エネ「来ました」
母親「ここに座りなさい」
そういわれ、私はいつも通り母親の斜め横に座った。
母親「勉強は?」
エネ「え?ぇ.....とまだ途中です.....」
大体この会話から始まり一方的な暴力に発展する。ここで誰もが思ったことかもしれないが、やっている勉強とはそんなに難しいものなのか?と.......
昔から私は不登校が多かったためまわりより勉強が出来ないのだ。
今の父親は私によく「お前ははやらないから出来ないだけだ。出来ないやつはどこまでも出来ない」と、母親もよく私に「エネは記憶力が良いからそれを勉強に役立てなさい」と。そしてそれが出来なかったら殴られることもあった。
その繰り返し。今日もそれだった。
父親は止めに入って「もう寝ろ」と言って私の一日は終わる。
そして私は最近ある感情を
抱くようになった
"死にたい"と
昔大切だった人に裏切られたときから私達は離ればなれになり、私はそれらの出来事に耐えられなくて、死にたいと思うようになった。
最近では自分の腕を傷付けてしまう。
私は家族がおかしくなった理由を一部知ってるからまだいい。だが、長男と末妹はまだ幼く何も知らなくていいと親が教えないのだ。幼いならまだわかる。でもいつかは話すべきだと私は思った。知らないより知ってる方がいいこともあるから。でも親には反発出来ない。
また殴られるから───
痛いのはもう嫌だったから。
私の姉はバカだったが、自分の妹達を大切にしていた。姉は昔から私とのケンカで負けていたし、体も私より弱かった。
最近、姉は塾に通い帰りが遅い。そして母親と義理の父親がケンカして、母親がいないときにいつも物に当たり、お前達のせいだと言うのだ。
その日も姉は塾に通ってて、母親と義理の父親がケンカをしたとき、義理の父親が私たちに「死ね」と言ったのだ。私たちはそれを普通に聞いてほっとこうと考えたが、姉は塾から帰ってきてそれを知ったとき、義理の父親に「謝れ」と言ったのだ。父親は言葉の「言葉のあや」だと笑いながら言うが、姉は「言葉のあやだからって言っていいことと悪いことがあるでしょ」と言い切れた。折れたのは父親だった。多分私が父親に同じことを言っても父親は謝らなかったと思う。
私も姉のようになれたらなぁ
と思いつつ自分ではなれないと最初からわかっていた。
でもいつかは自分の妹達を守りたい。
苦しい、悲しい、憎い、何故なんだろう?何故そう思うのだろう?
私は矛盾している。何も知らない方が楽だった。もう嫌だ。もう何も知りたくない。怖い。誰か────
助けて