さて、自己紹介を忘れていた。
僕の名前は木村陸人。現在高校一年生だ。
そして、僕の通う学校は聖リューン学園。「聖リューン」なんて名前だけど、キリスト教の学校とか、そういうのじゃない。ただ、この学校の設立者が「リューン・ソウル」という人物であるだけだ。ちなみに漢字表記もあって、”聖柳学園”と書く。
聖リューン学園は創立30年くらいだから結構新しい。ゆえに校舎もきれいだ。全校生徒はおよそ1200人。
自己紹介(というかほぼ学校紹介)はこの辺にして、物語の続きに戻ろう。
6限目が終わってクラスメイトの各々が教室を出てゆく。一人で下校する者、新しくできた友達と部活に行く者…と様々だ。そういえば今週は部活の入部期間だったような…。
ああ、でもどうしよう。僕はほとんど部活見学に行っていなかった。
中学校では帰宅部だったから、高校では部活動に勤しみたいと思っていたのに。今からでも間に合うだろうか。
僕は部活動見学に行くべく急いで教室をでようとしたが、その時ふと窓側に目をやった。
そこにはもちろん彼女がいる。
彼女は少し寂しそうに鞄に教科書類や筆箱を詰めていた。
「夏川さん」
頭で考えるより先に体が動いてしまったことに、僕は自分自身で驚く。
「どうしたの、木村くん」
「え、えっと…よ、よかったら今から一緒にぶ、部活動見学に行かない?」
僕が突然そんなことを言ったので、夏川さんは昼休み同様驚いていたが、やがて目を細めてこう言ったのだ。
「ええ、木村くんがいいのならお願いね」
「あ、ありがとう。それじゃあ行こうか」
「うん」
僕の名前は木村陸人。現在高校一年生だ。
そして、僕の通う学校は聖リューン学園。「聖リューン」なんて名前だけど、キリスト教の学校とか、そういうのじゃない。ただ、この学校の設立者が「リューン・ソウル」という人物であるだけだ。ちなみに漢字表記もあって、”聖柳学園”と書く。
聖リューン学園は創立30年くらいだから結構新しい。ゆえに校舎もきれいだ。全校生徒はおよそ1200人。
自己紹介(というかほぼ学校紹介)はこの辺にして、物語の続きに戻ろう。
6限目が終わってクラスメイトの各々が教室を出てゆく。一人で下校する者、新しくできた友達と部活に行く者…と様々だ。そういえば今週は部活の入部期間だったような…。
ああ、でもどうしよう。僕はほとんど部活見学に行っていなかった。
中学校では帰宅部だったから、高校では部活動に勤しみたいと思っていたのに。今からでも間に合うだろうか。
僕は部活動見学に行くべく急いで教室をでようとしたが、その時ふと窓側に目をやった。
そこにはもちろん彼女がいる。
彼女は少し寂しそうに鞄に教科書類や筆箱を詰めていた。
「夏川さん」
頭で考えるより先に体が動いてしまったことに、僕は自分自身で驚く。
「どうしたの、木村くん」
「え、えっと…よ、よかったら今から一緒にぶ、部活動見学に行かない?」
僕が突然そんなことを言ったので、夏川さんは昼休み同様驚いていたが、やがて目を細めてこう言ったのだ。
「ええ、木村くんがいいのならお願いね」
「あ、ありがとう。それじゃあ行こうか」
「うん」