それからしばらくして私と彼は破局した。



7月には大好きだった人にもフラれた…。


私の恋は全て終わった。



でもこれで良かった。


これで、良かったんだ…。


私はあんなに優しかった彼を傷つけた……。



彼を傷つけて私だけ幸せになんてなれるはずがない。


だから私には幸せなんていらない。



そして今……私は不幸のどん底だ。


大切だった彼も失い、大好きだった人も失い、実の母親からも愛されず…私の心は空っぽだった。


私は衣類を詰めたボストンバッグを持って家を出た。


お祭りの夜の事だった…。