｢てか、姉ちゃん。母さんは？｣

｢寝てる｣

｢どーりで｣

｢は？何が言いたいの？｣

｢いや...母親が知ってたら、絶対姉ちゃんをここに来させないと思ったから｣

｢だから何で｣

｢母さんは私が嫌いだから。だから母さんが愛してる姉ちゃんと、母さんが嫌ってる私が一緒にいるの嫌なんじゃないかと思って｣



私は自暴自棄になっていた。


｢自分の子供を愛さない親なんていないよ…｣



姉ちゃんは何でそんな事が言えるのか……。




そっか……、



自分が親に愛されてるからだ……。




だから自分みたいに、皆が親に愛されると思っているんだ……。




そんなわけないのにね？





私は愛されてないからわかるよ。




子供を愛さない親だっているって事…




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