「すいません、寝かせてもらって。」
「大丈夫よ。」
このまま、いさせてもらって悪いし、帰らないと……。
「スグに、家に帰りますね。」
「……うん。あまり考え込まないでね。」
心配な顔をしてくれる。
お姉さん、心配かけてしまってごめんなさい。
「じゃあ、ありがとうございました。」
「気をつけてね。」
「はい。」
ガチャ。
扉を閉めた瞬間、何だか悲しい気分になった。
……1人か。
そう思うと更に悲しくなった。
「…………帰ろ。」
トボトボと自分の家に帰ることにした。
「ただいま。」
電車に揺られて約1時間、自分のいについた。
まあ、挨拶してくれる人もいないんだけどね。