byゆう
「病院に連れていったけどもう無理ですって言われて。」

「そうですか……。」

……ひな君にそんな過去があったなんて。

いつも笑顔で元気で。

信じたくないけど、これは現実で。

ひな君は私の彼氏で大切な人だから。

「お姉さん、辛いのにありがとうございます。」

「いいのよ。ゆうちゃんのことほっとけないって言うのもあるしひなに言われたしね笑」

「……え。」

「ゆうちゃん見てると、昔のひなを思い出すの。ほら、さっき過去言ったでしょ。そのひなにそっくり。それに、手紙にも書かれてたから。言ってほしいって。」

ひな君……お姉さんにそんなこと言ってたんだ。

辛い過去を私に打ち明けてくれて……。

本当に私のこと心配してくれてるんだね。

「ひなは、ゆうちゃんのこと大事に思ってるのね。今まで誰にも話さなかったことをゆうちゃんに教えるなんて……。」

「……ありがとう……ございます……。」

「ふふ、泣いていいのよ。ゆうちゃんは妹みたいなものだから笑」

その言葉に甘えて、私はたくさん泣いた……。



チュンチュン。

「ん……。」

「あ、起きた?もう朝よ。」

「!!すいません!」

泣いたまま、いつの間にか寝てたみたい。

毛布かけてくれるなんて、どんだけ迷惑かけてんだ私。

「大丈夫よ、ゆっくりして笑」

「すいません……。あの、葬式はするんですか?」

「ごめんね笑したいのは山々なんだけど、お金が足らなくて……。」

「そうですよね……。」

私、また空回りしてる……。

こんなんじゃ、本当に役に立たないや。

ダメだなぁ、私。

「ゆうちゃん、自分のこと攻めちゃダメよ。」

「……はい。」

本当に、お姉さんは私のこと何でもお見通しだなぁ。