家族旅行するぞー!ってお父さんが張り切ってほかの3人は呆れてた。

内心は喜んでたんだけどお父さんに圧倒されすぎて……笑

お父さん達が帰る日。

朝に電話があってひなと電話してたの。

「「おーい、元気にしてるか!早く帰るから準備して帰ってろよ!」」

「「はい、はい。事故、起こさないようにね。」」

「「……楽しみに待ってるよ。」」

「「……ひな!!待ってろ!」」

初めてのデレでお父さん張り切ってて。

この日は大雨で危なかったんだけど、お父さんは張り切りすぎて今日行く!って聞かなくて。

私とひなはまた呆れてた。

…………まさかあんなことになるなんて。

まだ、覚えてる。

あの電話。

プルル、プルル。

ガチャ。

「「はい、もしもし。」」

「「あなたはこの御家族ですか!?」」

「「はい?失礼ですがどなたで……。」」

その男の人はかなり焦っていた。

「「携帯の着信履歴の最初あなただったから電話したんだけど!」」

胸騒ぎがした、お父さん達に何が起こったんだろうって。

「「この携帯の持ち主の人、車に衝突して意識不明なんです!もし、ご家族の人でしたら病院へ行ってください!」」

「「……え?」」

びっくりして携帯を落とした。

ひなも流石に異変に気づいて近づいた。

「「……お父さん達が……病院……。」」

声が震えてたけどひなにはちゃんと聞こえてて。

「「とりあえず、病院に行こう!場所は?」」

「「……ひまわり病院……。」」

私よりしっかりしててスグに準備していた。

信じたくなかったんだよね。

「「早く行くよ!お父さん達が待ってるよ!」」

ひなも焦ってて急いで向かった。

「「…………あの!お父さん、向井は無事ですか!?」」

あ、わかってると思うけど向井は私達の名字ね。

「「あなたはご家族ですか!?」」

「「そうです!お父さんは……。」」