ーーー。

あれから何時間たったのだろう。

分からないけど、泣きすぎて涙も出なくなった。

「……ゆうちゃん。」

お姉さんもそうだったのかぼーっとして私を呼んだ。

「……もう、遅いからとりあえず帰りなさい。」

「……いえ。出来たらここに泊まりたいんですけど……ダメですか?」

とてもおこがましいけど……。

家に帰りたくない、一人になりたくない。

また、思い出してしまうから……。

「いいわ。お姉さんも一人寂しいわ。」

「……ありがとうございます。」

お姉さんも辛いはずなのに、笑顔でいてくれる。

とても、優しいお姉さん。

私にもこんなお姉さんが欲しかったな……。

「ひなは家の事情のこと言ってる?」

「……なにも。私の話は聞いてくれるんですけど自分のことは全然話してくれないんです。」

「……ふふ、そうだと思ったわ。ひなは昔から秘密にしてたから。」

……そうだったんだ。

でも、彼女の私には弱みを見せて欲しかったしなんでも言って欲しかった。

そんなに、頼りないのかな??

「あ、違うのよ。ひなはなかなかそういうの言えない子だから。」

「……??」

「わからないよね笑まあ、今から説明するわ。」

「……はい。」

お姉さんは私の思ってることを察してくれたのか優しい声で言ってくれた。