【莉雨side】

4人で学校に来た後、私は数学の準備を
していると目の前に唄鳥君が来た。


つい最近知り合ったばっかりなのに、
フレンドリーっていうか話しかけやすい彼は
私も何度か話しかけたことはあった。


聞けば遼真君も、彩も知り合いらしいし。

だけど予冷もなりそうな間際で来たので
何事かと思う。


・・・・・席座った方がいいのに。

とか勝手に思いながら唄鳥君の顔を
まじまじと見る。


「すこし、話があるんです。予鈴が鳴りそう
何ですけど・・・・いいですか?」


遠慮がちな顔をして、でも反論は
許さないような顔をして見せる。



私はその圧迫感に負けて頷く。

こうして私と唄鳥君は、予鈴ギリギリも
ぎりぎりに教室を出て行った。



「・・・・・・あの、さ!どこまで
行くのかな!?」


そんな私の声を無視し、人気のないところまで歩く。