「あ、わりぃー助かる。」 夏音はタオルを渡して、お風呂場へと案内した。 「じゃあ、またあとで。」 「うん。」 塚原を送り出した後、夏音は指の痛みでだいぶ時間はかかったが、無事に準備を終えて登校した。 キーンコーンカーンコーン♪ ギリギリセーフで席につくと、そこに塚原が入ってきた。 いつもと変わらない挨拶、いつもと変わらない話、ただそれが安心出来ると夏音は気づいたのだった。