「1時間目の西川の授業受けた後、西川に呼ばれて以来、夏音ちゃんは戻って来なかったし、いつの間にかカバンもなかった。どういうことだ?」




悠は聞き返した。





「わりぃ!本居を帰したのは・・・俺で。・・俺、俺、大変なこと頼んだかもしれない。」




夕輝は全てを悠に話し、悠は頭を抱えた。
そして、瞬は親指を強く噛んだあと、夏音を探した。







―― 夕方。―――――――



普段は感じない何気ない電話の音が、ガンガンと頭に響いてうるさかった。