何であれをライブ当日に歌おうと思ったのだろう。
夏音はなぜだか分からなかったが、急に懐かしく感じた。
ライブまでの練習の間、ふざけて2人で歌ってみたりはしていたけれど、ライブで歌おうとはならなかったのに。
「じゃあ、ステージで待ってるから。」
「うん。」
夏音は先に行く夕輝を見送った。
奏は来るだろうか・・・。
自分の番が来るまで夏音は練習を続けた。
そして、いよいよ出番となった。
入れ替えのタイミングでステージに用意された椅子に座り、夏祭りで歌った歌を先に歌う。
そして、客席を見渡す。