塚原が入ってきて、夏音を見る。





「そうやって、皆に心配かけないようにって一番気を遣ってんのがかのんだから、それを皆が分かってるから心配してるんだよ。」




塚原はそう言う。





じゃあ、どうしろっていうの・・・。
この行き場のない気持ちを、どうしたらいいのか夏音には分からなかった。










「あ・・・もうそろそろ時間かな?お邪魔しちゃってごめんね。かのん、したいようにすればいいよ。」




塚原はそれだけ言って、出て行った。







「夏音?あの人が言いたいのはさ、背負いすぎだって事だと思うんだよ。」