「これ、渡しとくから聴いて歌ってみてから決めて。今週いっぱいくらいには返事ちょうだい。」




夕輝はCDを置いて帰って行った。





「び、びっくりしたね。」





「ね。それ、聴こうよ。」




奏は夕輝の置いていったCDを指さして言う。





「あーでもどっか行くんじゃ・・・」





「いや、そっちの方が気になるから。俺は夏音の歌うとこ見に行きたいよ。」






「じゃあ・・・聴いてみようか。」




夏音と奏は静かに夕輝の持ってきた曲を聴いた。
そして、夕輝が歌ってほしいと言った意味を曲と歌詞とを聴いて2人は感じた。