「あ、おかえり。どこまで弁当買いに行ってきたの?」




塚原は笑う。





「あぁ。意外とこの辺わからなくて。・・・夏音は?」





「部屋にいるって。呼んでくるか。」





「あ、俺が呼んでくるわ。」




奏はお弁当を置いて、夏音の部屋へと向かった。




トントン。




返事がない。





「夏音?夏音、入るよ?」




奏が部屋に入ると、夏音はベッドに寄りかかって涙を流して眠ってしまっていた。










「夏音・・・本当につらい思いばっかりさせて・・ごめんな・・・・・。」




奏はそっと夏音に布団を掛けて部屋を出た。