―― 12月。 ――――――
入試やらと話が盛り上がる季節になってきた。
夏音と悠以外は瞬も羽月も違うクラスだったので、会う時間も減り、
会うときと言えば行事や学年での授業の時だけだった。
ある日の放課後。
夏音がこの間サボった体育の補習を受け、教室に荷物を取りに行く途中、理科準備室から男子が飛び出して来た。
「おっ!あれ?小久保?どした?」
同じクラスの小久保 夕輝(コクボ ユウキ)だった。
「じゃ、じゃあな!」
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