「じゃあ、本居先生はプリンセス?」





「先生もまだなんだけれど・・・プリンセスになれるかな?」




夏音は子どもに笑いかけた。





「なれるよ!女の子は皆、プリンセスになれるんだって言ってたもん。」




こんな言葉の1つ1つが可愛い。
自分にも色々な事を夢見て、信じていたこんな頃があったのだろうかと不思議にさえ思う。










「そうだよね。先生たちもなれるように頑張るね!」





「うん。絶対になれるよー。本居先生可愛いし、神山先生はイケメンだもん。」




夏音と奏は笑った。
王女様と王子様。一度は夢見た世界。