「迷惑だって分かってんだ。ただ友だちとして仲良くしてくれることが幸せでそれだけで満足だってことも・・・」
「迷惑ではないよ?・・・か、帰ろっか。ね?遅いし!きゃっ!!」
夏音は急ぎすぎたため入口の段差でつまずき、そこを奏が支えてくれた。
「あ、ありがとう。」
「夏音。俺・・・」
「ごめん。今度こそ帰ろっか。」
奏の気持ちは夏音に何となく伝わっていた。
でも、奏のことはいい人だと分かってはいても、瞬のことが頭から離れずそれを素直に受け入れる事は出来なかった。
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