「お疲れ。なんとなく家に帰っても1人だしさ、ここにいる方が居心地がよくて。夏音と長い時間一緒にいたいって思っちゃうんだ・・・。」





「ばか。からかってんの?」





「いや・・・本心だよ。何年も前からずっと自分の居場所?!ってのを探してたんだよね・・・それから初めてなんだ。誰かと一緒にいたいって思ったの。」




あまりにも真っ直ぐな嘘のない目で話す奏を見て、夏音は目をそらして帰る支度をした。





「ごめん・・・俺、夏音のこと困らせちゃってるよね。」




図星すぎて・・・何の言葉も出ない夏音だった。