4月。
新年度に突入。
奏は保育園の仕事にも慣れ、夏音と奏の息もピッタリで仕事が出来ていた。
プライベートでも仲良くし、友だちのような関係になった。
「神山先生、あと2人だけなんであがって大丈夫ですよ。」
「お疲れ様です。タイムカード切って少し残っててもいいですか?」
夏音は首を傾げ、
「タイムカード切った後は神山先生の自由なので、全然構わないですけど・・・」
とこたえた。
最後の子が帰るまで結局、奏は子どもと遊んだり製作の準備をしたりしていた。
「本当にお疲れ。何で奏、帰んなかったの?」